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身近にともに認知症 「カフェ」で気分転換 各地で開設

2016年11月11日

介護の悩み語り共有

 認知症の人と家族、地域住民、専門職らが気軽に語り合う「認知症カフェ」の取り組みが広がっている。長岡市は認知症支援のシンボルカラーにちなんだ「オレンジカフェ」の呼称で、グループホームや街のカフェなど7カ所の会場で定期的に開いている。

 社会福祉法人長岡三古老人福祉会が運営する長岡市寺泊下桐の介護老人保健施設「てらどまり」と特別養護老人ホーム「桐原の郷」。同所の「オレンジカフェin寺泊」で9月下旬、認知症のお年寄りがバルーンアートと絵手紙作りを楽しんだ。

 風船にポンプで空気を入れてねじり、キリンやイヌの形に。紅葉やブドウなどの抜き型を当てた絵はがきにはスポンジで思い思いの色を付けた。完成すると「きれいにできたね」とスタッフが拍手。指先の震えを気にしていたお年寄りも「かわいいひ孫にあげようかね」と口元をほころばせた。

 同施設のカフェは、作業療法士や理学療法士などリハビリ関連のスタッフが多い老健らしさを生かした企画が特長だ。リーダー支援相談員で社会福祉士の小黒由実さんは「その人に合った体操や作業、レクリエーションを通して成功体験を得られる。自信を持ってもらうことが大事だ」と話す。

 介護にあたる家族らは少し離れた席で、介護の苦労を打ち明けたり、効果的だった接し方を教えたり、コーヒーを片手に語り合った。専門職からの助言を受けることもしばしばだ。認知症の症状によっては一つのことに固執し、何度も責められる介護者が参ってしまうケースも多い。そうした相談には、病気の特性と関心の向きをそらすケアの仕方などを説明するという。

 同市寺泊上田町の諏訪不二雄さん(68)は、認知症の母キミさん(98)と3回目の参加だった。これまで電話の相手との会話や来訪者を忘れられ困った体験などを話した。「毎日接する家族以外には認知症の症状が伝わりにくく、周囲に理解してもらえない。カフェで他の人の話を聞き、『みんな同じだ』と知って気が楽になった」と振り返る。

 お茶の席にはレクリエーションを終えたお年寄りも加わり、和やかに談笑した。「一緒に参加した家族が『家ではしない、いい表情を見られて良かった』と話すこともある」と小黒さん。「悩みを抱え込まず、互いのリフレッシュの場としても活用してほしい」とした。

 県によると、県内で定期的に開催される認知症カフェは、16市町村の76カ所(2016年3月現在)。


福祉・介護・健康フェア公式サイトはこちら>>

http://www.niigata-sn.co.jp/nippo-hukushi/

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