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こんな時どうしたら

〈第15回〉脳梗塞で急性期病院に搬送の68歳 言語障害と半身まひ残り、在宅復帰に不安

2017年10月2日



回復期リハビリ病院に転院

MSWの説明に納得


 季節の変わり目で急に冷え込んだ早朝。畑仕事を終えて帰宅したOさん(68)は、直後に激しい頭痛に襲われ廊下に倒れました。1時間後に起き出した妻(65)が気付き119番通報、救命救急センターのある病院に搬送されました。

 脳梗塞でした。中程度の言語障害と左半身まひの症状があります。主治医は治療を最優先する一方、体を動かさないことで全身機能が低下する「生活不活発病(廃用症候群)」に陥らないよう、ベッドサイドでの簡単なリハビリを促しました。

 入院から2週間後、車椅子でリハビリ室まで移動して機能訓練を始めました。やがてベッドから車椅子への自力移乗や、不明瞭ながらも会話ができるようになりました。

 この病院は制度上「急性期病院」に位置づけられます。順調な治療で病状が安定すると、退院や転院を求められます。しかし、Oさんはまひなどが残り、食事や歩行、トイレなどはまだまだおぼつかない状態です。夫婦2人暮らしの在宅生活復帰には、ともに大きな不安を感じていました。

 主治医が提案したのは、リハビリを専門的に受けられる「回復期病院」への転院でした。家庭復帰を目的に日常生活動作を改善するための個別プログラムを組み、多くの専門職から成るチームが集中的な支援をする病院です。Oさんの症状は、回復が期待できるとの見通しも示しました。

 ただし、脳梗塞など脳血管疾患の患者が回復期リハビリ病院に入院する場合は、症状や回復状況などによって入院期間が決められていることがあります。Oさんの場合、入院してリハビリを受ける期間はおおむね3カ月以内程度とのことです。

 Oさん夫婦は市内に住む長男にも同席してもらい、病院のメディカルソーシャルワーカー(MSW)が務める相談員と面談。この病院がいくつかの回復期病院と連携し、急性期でのリハビリを含む治療内容も担当者に引き継がれると説明されました。また、その後の在宅療養生活も見据えて介護保険の認定申請するよう助言されました。

 この面談で家族も転院の有効性を納得しました。その後、紹介を受けた回復期病院を見学。自宅の様子を見た上で訓練の目標と内容を決めることや、毎日2~3時間のリハビリを実施すること、定期的に家族を交えたカンファレンスを開くことなどを聞き、家族で転院を決めたのでした。



ささえ~る+アドバイザー

斎川克之さん





入院、その後の選択は

病院の相談室訪ねて


 病院は機能別に分類されます。生命の維持が危うく高度な救命治療を担う高度急性期病院、即座に専門の医療機関で治療対応する急性期病院、急性期治療を脱しリハビリを中心に治療する回復期病院、比較的長い療養生活を送る療養型病院と役割が分担されます。

 入院患者はいずれ回復程度に応じて、転院や介護施設への転居、自宅復帰などを選択することになります。その際に頼りになるのがMSWら病院の相談員です。患者、家族に寄り添い、一緒になって考えてくれますので、ぜひ相談室を訪ねてください。

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