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こんな時どうしたら

〈第21回〉骨折で県外の病院に搬送の60歳 術後、早期の転院を希望

新潟日報

2018年5月28日


患者寄り添いアドバイス
リハビリ スムーズに
 大学時代の友人3人と県外のスキー場を訪れた男性Uさん(60)。久々の再会で気が緩んだのか、急斜面でスピードを上げすぎ転倒してしまいました。右足に激痛が走り、起き上がることができません。友人が119番通報し、最寄りの救急病院に搬送されました。
診断の結果は大腿(だいたい)骨骨折で、すぐに手術が行われました。手術自体は成功しましたが、回復を早めるよう、術後のリハビリが大切です。主治医からは、急性期病院でリハビリを行った後、転院先でも続ける治療方針が告げられました。
術後の痛みに加え、見知らぬ土地での入院は不安が募ります。病院に駆け付けた妻には、「できるだけ早く、自宅に近い地元の病院に転院したい」と話しました。まずは、担当する看護師に悩みや不安な点を伝えました。
相談を受けた看護師は早速、医療福祉相談室のメディカルソーシャルワーカー(MSW)につなぎ、ベッドサイドで面談。Uさんは、早期の職場復帰と地元病院への転院を希望することを、あらためて伝えました。

MSWは主治医に術後の病状や今後の治療の見通しなどを確認。「移動はできるが、急性期治療の目安である2週間は、この病院にとどまった方がいい」との説明を受けました。

併せてMSW同士のネットワークなどを活用し、回復期のリハビリを行うUさんの地元の病院を探します。幸い、Uさんの地元の回復期病院で2週間後に受け入れが可能との情報を得ました。
翌日の面談でUさんは、これらの情報を基に、転院先や時期についてのアドバイスを受け、納得しました。

2週間後、妻の車に同乗し、地元の病院に移ったUさんは、晴れやかな表情でした。相互の病院のMSWが医療情報を共有したことで、その後のリハビリも順調に進みました。



ささえ~る+アドバイザー

斎川克之さん

(済生会新潟第二病院地域連携福祉センター副センター長、新潟市医師会在宅医療推進室室長)



MSWのネットワーク
情報を共有しサポート
病気や思わぬけがなど県外で医療機関を利用するケースは十分に考えられます。遠方で家族がすぐに来られないなど、見知らぬ土地での手術や入院は何かと不安が募ります。
Uさんは、地元の病院への転院を強く望んでいました。個人で得られる情報が限られる中、心強い味方となるのが、MSWです。どの病院にもいるMSWは各地域でネットワークを築いています。その体制は県をまたいでも変わりません。互いに連絡を取り合い、情報を共有しながら患者さんを支援しています。
少しでも不安に感じたら、ぜひ一度、相談室を訪ねてみてください。MSWが患者や家族と一緒になって考えてくれます。

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