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こんな時どうしたら

持病がある要介護2の85歳 自宅での服薬に不安

新潟日報

2018年10月27日



隔週で薬剤師訪問、指導
飲み忘れ減らし回復



 高血圧と糖尿病の持病がある女性Zさん(85)は1人暮らし。長女は、車で2時間ほどの郊外に住んでいます。体調不良を訴え、自宅近くの病院を受診。肺炎と診断され、しばらく入院することになりました。

 入院の準備のため自宅に戻った長女は、母がいつも飲んでいる薬を一目見て違和感を抱きます。袋はあるが中身がなかったり、逆にたくさん残っていたり。薬局からもらった「お薬手帳」は3冊もあります。
 入院先の病院で処方された日付や薬の残量を確認したところ、飲み忘れの可能性が高いことが分かりました。高血圧と糖尿病のほか、他の病院の整形外科から出された薬もあり、混乱したようです。
 入院を機に、要介護の認定申請をしたZさんは、「要介護2」の判定を受けます。退院を前にケアマネジャーも決まり、訪問看護、訪問介護の事業所スタッフが、今後のケアの方針を話し合いました。
 ここで問題となったのが、1人暮らしのZさんの健康管理でした。特に医師からは、食事と薬の服用を適切に行うよう指示があり、その点を重視しサポート態勢をつくりました。
 健康状態を小まめに確認するため週1回の訪問看護のほか、週6回の訪問介護を利用。介護ヘルパーが塩分やカロリーを控えた食事を提供しながら、薬を飲むようZさんに声を掛けました。
 さらに、医療機関の専門家が自宅を訪れる「居宅療養管理指導」を隔週で受けました。顔なじみの薬剤師が2週間分の薬を持参。いつ、どの薬を飲んだらよいのか一目で分かるよう、ポケット状のカレンダーに薬をセットし、お薬手帳を1冊にまとめました。
 夕食後、時折飲み忘れはあるものの、退院1カ月後には、ほぼ処方通り服薬するようになりました。退院3カ月目の受診では、持病の症状も落ち着き、薬の量を減らせました。


ささえ~る+アドバイザー

角屋宗敬さん

(在宅介護支援センター堀之内 管理者)



薬剤師の自宅訪問指導

症状に合わせてサポート

 高齢になると目や指先、飲み込む力が衰え、薬を飲む機会が増えていきます。一方で記憶力の低下に伴い、薬の種類や数量、飲むタイミングなどを適切に管理することが徐々に負担となっていきます。
 介護保険制度では、薬剤師など医療機関の専門家が自宅を訪問し支援する「居宅療養管理指導」があります。単に薬の整理だけでなく、一人一人の症状に合わせ、より薬を飲みやすくするため工夫し、服薬全般をサポートします。
 薬剤師の訪問は、薬局やかかりつけ医、ケアマネジャーなどに相談してください。通院が困難な人でも、自宅にいながら、健康管理のための指導が受けられます。



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