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こんな時どうしたら

〈第29回〉パーキンソン病要介護4の79歳 夫も高齢化、特養の入所検討

新潟日報

2019年1月29日


夫も高齢化、特養の入所検討
医療、介護の専門職が連携 自宅での暮らし支援


 夫(84)と2人暮らしのCさん(79)は要介護4。50代でパーキンソン病を発症し、投薬治療やリハビリを長年、続けてきました。年齢を重ねるにつれ、症状が悪化したことや夫が高齢となり介護の負担が大きくなったことから、自宅近くにある「地域密着型特別養護老人ホーム」(特養)に入所を申し込みました。

しかし、地域には古くからの友人、知人も多く「できれば長年住み慣れたこの家で過ごしたい」との思いは増すばかり。夫の負担を軽減し、このまま自宅で生活できるよう、「小規模多機能型居宅介護サービス」を提案しました。施設は、入所を希望した特養に併設しています。
当初は、薬で体調を整え、週に2回のペースでデイサービスに通いました。施設側でも動作が緩慢になるパーキンソン病の症状に合わせ、スタッフが柔軟に対応。Cさんに安心して過ごしてもらうよう、心掛けました。
自宅では毎日の訪問介護や週1回の訪問看護、隔週の訪問リハビリ、配食といったさまざまなサービスを組み合わせました。パーキンソン病に加え、心疾患の症状もあり、電話で服薬を促します。介護ヘルパーや訪問看護師など医療と福祉の専門職が連携することで、Cさんの生活を支えました。
また、これまで通り自宅で暮らすことで、隣人や友人との関係を維持することができました。施設への送迎の際、隣人と会話を交わしたり、かつての職場の同僚と電話で思い出話に花を咲かせたりするなど、本人にとってもよい気分転換になったようです。
一方、1人で介護を担ってきた夫の負担は大幅に減りました。ショートステイを利用し、町内の旅行に行くほか、友人らと趣味のゲートボールを楽しんでいます。

「暖かくなったら、また散歩を楽しみたい」と望んでいるCさん。地域とのつながりを大切にしながら、日々の生活を送っています。



ささえ~る+アドバイザー
吉井靖子さん
(高齢者総合ケアセンター・こぶし園総合施設長)


住み慣れた地域で生活
本人の意向尊重して


 小規模多機能型居宅介護サービスを利用すれば、医療と介護の専門職に支えられながら、住み慣れた地域で暮らし続けることができます。今まで築いた地域との関係性からも切り離されることはありません。

Cさんの場合、今後症状が悪化しても、サービスを柔軟に組み替えることで、多面的に生活をサポートすることが可能となります。
仮に住み替えが必要となっても、通い慣れた施設内の地域密着型特別養護老人ホーム(特養)に入所するという選択肢もあります。自宅の近くの施設であり、住み慣れた地域であることに変わりはありません。本人の意向を尊重することが大切です。

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