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ささえ~る+番外編㊦パネルトーク

「地域包括ケアシステム構築に向けた多職種連携の取り組みと課題」

2017年6月1日

【パネリスト】




新潟県医師会副会長 

吉沢浩志氏








済生会新潟第二病院地域連携福祉センター

副センター長、

新潟市医師会在宅医療推進室室長 

斎川克之氏






豊栄病院福祉連携センター

患者総合支援センター

主任・医療ソーシャルワーカー

岩淵英理氏




【コーディネーター】新潟日報社論説編集委員  阿曽晋


課題解決へ真剣語り合い


 県内の医療、介護関係者の連携戦略をテーマに新潟市中央区の新潟日報メディアシップで先月開かれた「にいがたヘルスケアフォーラム(第四銀行主催、新潟日報社など後援)」。第2部のささえ~る+パネルトーク「地域包括ケアシステム構築に向けた多職種連携の取り組みと課題」の後半を紹介する。


 ―新潟市の在宅医療・介護連携ステーション設置の背景に、活発な地域ネットワークの存在があると前半の話で分かりました。各地の活動を教えてください。


民生委員も討論参加 吉沢

 南区には「南区保健医療福祉のつながりを深める学習会」があり、隣の西蒲区と一緒の「南部地区在宅医療連絡会」もあります。約40年前から、行政と歯科医師会、医師会が酒を飲みながら意見交換してきた歴史があり、いくつもの多職種連携の会が重なり合い、多くのつながりを生んだのです。

 2000年の介護保険制度開始当初から、民生委員や老人クラブ代表が地域ケア会議に参加。11年から18回を数える「南区保健福祉医療のつながりを深める学習会」には、毎回100~120人が参加します。民生委員が医師、コメディカルらと一緒に、地域課題解決へのグループワークを重ねているのが特長ですね。


専門職代表が世話人 斎川

 今度はメディカルソーシャルワーカー(MSW)として病院の地域連携室で実務を担当する立場から話します。済生会新潟第二病院は歴代院長が地域連携を推進。最前線が「地域連携福祉センター」で、その中の地域医療連携室が近年の大きな取り組みとしてコーディネート業務に携わり、「にいがた西区地域連携ネットワーク」の事務局を引き受けました。

 ケアマネージャーや薬剤師、看護師ら各専門職代表人弱が世話人会の円陣を組みました。初回のグループワークで西区における多職種連携の課題を抽出し、2回目以降順に課題解決策を話し合っています。連携で重要な役割を担うドクターの参加をもっと促したいですね。


住民パワーと連動を 岩淵

 「北区医療と介護のささえあいネット(略称ござれやネット)」は、年2回の勉強会総会や「元気塾」などで活動。開業医や病院の院長が先頭に立ち、一つ机で肩を寄せ合い、「何が問題か、どう解決できるか」と話しています。


 ―専門職が地域に関わる思いをあらためて。


 吉沢 医療や介護に地域差がないよう、安心安全な医療・介護を提供したい。課題は多いが住民にも協力いただきたい。


 岩淵 私たちMSWは、地域がちゃんとしていなければ安心して患者さんを帰せません。専門職同士の横のつながりはかなりできてきて、ここに住民を巻き込まなければ本来のシステムにはなりません。

 北区早通地区では自治会が中心となって早通健康福祉会館を立ち上げましたが、「子ども食堂」など住民活動が盛んです。地域住民の力はすごい。そこに在宅医療・介護連携ステーションやござれやネット、豊栄病院、いずれの立場でも関わりたいですね。


 斎川 タッグを組む新潟市と市医師会、病院いずれでも市民にお話する場を設けています。市の「医療と介護のおきがる座談会」や各区の連携ステーション事業、新潟日報販売店(NIC)の「NIC健康セミナー」と連携した企画は市外にも大きく広がりました。地域づくりを一生懸命やっている方々に、私たちを生かしていただきたい。


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