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担い手たずねて

〈第18回〉西蒲区健康福祉課(新潟市西蒲区)

2017年11月13日


健康度「見える化」、受診率向上


 「腹囲ギリギリ、血圧もギリギリセーフね」。保健師と受診者が顔を見合わせ笑い声を上げた。新潟市西蒲区のミニドック型健診。結果説明を受けた渡辺芳子さん(73)は、肥満改善のために受けた特定保健指導の効果があったと喜んだ。

 2カ月に1度、保健師や栄養士から食事と運動の助言を受けてきた。「間食しないことを心掛けて適度に体操も。根気よく続けられるよう励ましてくれた」と感謝する。

 新潟市は2017年度を「健康寿命延伸元年」と位置付けた。八つある区の中学校区ごとに重症疾患や健診結果などのデータを分析、健康度の「見える化」を図った上でアクションプランを策定した。①健診受診率の向上②食塩摂取量の抑制③運動習慣の定着―の三本柱をベースとし、区ごとに健康寿命を延ばすための事業を展開する。

 西蒲区は脳血管死亡率が全市で最も高く、糖尿病による人工透析の医療費も高い。60~74歳の健診受診率が特に低いのも課題だ。このため旧町村時代になじみがあった集団検診にがん健診も加えたミニドック型健診を、モデル事業として3年前から実施してきた。

 コミュニティ協議会などと連動して区の健康度実態に警鐘を鳴らし、のぼり旗を作って受診をPR。案内状を送るだけでなく、保健師が重点地域で2年以上未受診の住民に勧奨の電話を掛けた。重症疾患で急に倒れた患者の約6割が健診連続未受診(全市)だったこともある。結果、西蒲区の受診率は14年度の31・4%から16年度は35・1%と徐々に上がっている。

 また、健診の1カ月後に結果説明会を開き、個別または小グループ別に判定結果を解説するのも特長だ。同意した対象者には当日から特定保健指導に入って今後の暮らし方をともに考え、糖尿病予防やウォーキングなど各教室への参加につなげてきた。

 同区健康福祉課の保健師、高橋慈美主査(40)は、「痛みなどの自覚症状がない生活習慣病予備軍を放置せずフォローを充実して、西蒲区の健康度を高めたい」と話した。






新潟市西蒲区保健師

高橋慈美さん





生活の改善ともに喜ぶ


 生活習慣の改善はスモールステップでいいんです。無理なくちょっと頑張ったらできそうなことを本人と一緒に考えます。中には頑張っているのに駄目だと思い込む人も。できている変化を評価して一緒に喜び、改善してきたところを定着させるお手伝いをします。個人の相談に乗ったり、地域の茶の間に呼ばれたり。顔がつながることも保健師のやりがいの一つですね。

 西蒲区では保健師や栄養士、健康運動指導士らのチームが、食と運動から健康づくりを進める冊子も作成しました。脳血管死亡を予防しようと、野菜を中心とした減塩料理のレシピや、筋力をつけるスクワット、ストレッチ体操などを紹介しています。

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