医療・介護・健康領域の専門家によるウェルネス応援サイト【新潟日報|ささえ〜る

担い手たずねて

〈第24回〉特別養護老人ホーム藤花・荻川 荻川ほのぼの保育園(新潟市秋葉区田島)

新潟日報

2018年8月4日


施設を一体化、世代超えて交流

 新潟市秋葉区田島の「特別養護老人ホーム(特養)藤花・荻川」のフロア。お年寄りの肩をもんだり元気よくハイタッチしたりするかわいらしい園児の姿に入所者が目を細める。「ありがとう」「とっても上手だね」と次々と声を掛けると、子どもたちが笑顔で応える。

 社会福祉法人「藤の木原福祉会」(新潟市北区)が2017年、特養と「荻川ほのぼの保育園」を一体型の施設として新設した。60代から90代までの高齢者29人と、園児65人が2階建ての施設を共同で利用している。

 二つの施設の間に扉はあるが、互いに行き来できる。特養の共有スペース前にある広々とした地域交流室は、保育園の遊戯室としても使用される。ブロックやボールなどで遊ぶ園児の様子を間近で見ながら、入所者は思い思いの時間を過ごす。

 特養の管理者、佐藤賢太さん(36)は「核家族化が進み、自宅の近くに孫やひ孫らがいない人も多い。子どもたちと触れ合うことがよい刺激になり、自然と笑顔が生まれる」と一体型施設のメリットを強調する。

 また、調理室や事務室といった設備を共有することで効率的な運営ができることも特徴だ。佐藤さんは「建物を新築する際、変圧器など必要な設備が一つで済む」と説明する。懸念される感染症は、施設に入る時、手洗いなど衛生管理を徹底することで予防に努めている。

 「ひ孫と同じくらいの年齢でみんなかわいい。心が穏やかになる」とほほ笑む小林千代さん(91)。定期的に開く「ふれあい会」のほか、クリスマスや七夕、敬老会など季節ごとの交流イベントを楽しみにしている入所者は多い。

 一方、園児にとっても高齢者との交流は貴重な「学びの場」となっており、若い世代の保護者の評判もよい。保育園の園長、五十嵐孝樹さん(34)は「お年寄りと自然と接する中で、園児は素直に話を聞いてくれる。子どもたちに、優しさや思いやり、感謝の気持ちを持ってもらいたい」と語った。



特別養護老人ホーム藤花・荻川管理者

佐藤賢太さん



共生社会の実現を望む

新潟市北区にある既存の施設では、保育園とデイサービスセンターなどが渡り廊下でつながっていますが、高齢者と子どもたちが会えない日もあります。より自然に交流できるよう一体型の施設を新築しました。
 園児の声が日常的に聞こえるだけで施設は活気づきます。園児にとっても入所者と触れ合うことで、思いやりの気持ちが育つでしょう。季節ごとのイベントなどで交流を深めるとともに、塗り絵などを通し、入所者が園児に教える場面をつくっています。何らかの役割を入所者が担うことは、いい刺激になります。
 高齢者と子どもだけでなく、障害者なども含め、分け隔てなく共生できる社会になってほしいですね。

みんなのコメント

0

この記事に関するみなさんのご意見をお寄せください。
なお、投稿されたコメントは管理者の承認の後に掲載されます。 悪意ある投稿・誹謗中傷、営業目的などのコメントの掲載は 承認されないことがございますので予めご了承ください。

新しいコメントを投稿する

お名前
タイトル
コメント
1000文字以内で入力してください。
認証

投稿されたコメント 0

コメントはありません