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担い手たずねて

〈第25回〉南区ケアプランセンター菜の花(新潟市南区親和町)

新潟日報

2018年9月2日



聞き取り重ね生活をサポート

 新潟市南区に住む山崎ちよさん(94)の自宅では、同居する吉夫さん(69)、美奈子さん(65)の息子夫妻を「南区ケアプランセンター菜の花」(同市南区親和町)センター長で主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)の阿部さおりさん(48)が訪問し、月に1度の「モニタリング」を行っていた。

 ちよさんは現在、要介護2の認定を受けている。阿部さんは翌月の介護保険サービス利用票の確認や、ちよさんや家族の体調に変化がないか聞き取りを行った。阿部さんはちよさんを担当して3年目。天候の話題に織り交ぜながら、デイサービスを休んだ日の様子などを聞いていった。モニタリングを通じて、現在のケアプランがちよさんに合っているかを判断していく。
 「昔はね、小学校3年生の時、2歳の子を背負って、学校へ行っていたんだよ。よく勉強できたもんだ」。耳元で語り掛ける阿部さんに、ちよさんは昔の思い出も語る。「その人らしい生活を支えていくために、いろいろな話を聞く大切さを感じている」と阿部さんは話す。
 山崎さん家族にとって、阿部さんは介護生活を支えてくれる「心強い存在」だ。ちよさんの「歩き方がおかしい」と気付いた時も、吉夫さんは阿部さんに電話で相談した。阿部さんは、ちよさんの足の状態を訪問して確認、福祉用具事業所に相談し、靴のサンプルが自宅に届くように手配した。その後ちよさんの歩行の状態は回復したという。「阿部さんに相談するとみんな解決しちゃう。すごい人です」と吉夫さんは目を細める。
 「南区ケアプランセンター菜の花」には、代表の石井哲也さん(47)はじめ、3人のケアマネジャーが所属する。石井さんは「南区保健医療福祉のつながりを深める会」の実行委員の一人として、情報交換や研修会などを通じ連携を強めている。石井さんは市居宅介護支援事業者連絡協議会会長も務める。「南区では、医療と介護とでシームレスな(継ぎ目のない)関係がつくられつつあると感じる。地域の力を生かして、利用者の元気につなげられるケアマネジャーでありたい」と話していた。



南区ケアプランセンター菜の花代表

石井哲也さん



医療と介護 連携深める

 介護保険サービスを利用する時には、利用者本人が生まれてから、現在に至るまでの歩みを伺って、その上でどんな生活をしていきたいか、聞き取りを積み重ねています。「こう暮らしたい」という希望をすぐに言葉にすることは、簡単なようで難しいからです。今できていること、支援が必要なことをしっかりと把握して、ケアにつなげることが重要だと考えています。
 自宅で暮らしたいと願う高齢者は多くいます。今以上に医療と介護の連携を深め、南区を基盤に地域のために努めていきたい。今は介護の困りごとを抱えていない30~40代も介護について学べるように、より一層働きかけていく必要性も感じています。

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