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担い手たずねて

〈第27回〉在宅訪問マッサージ「あいのて」新潟店(新潟市西蒲区)

新潟日報

2018年12月1日



体のこわばり 丁寧にほぐす

「ここがいつも硬くなっていますね」「ずっと同じ格好をしていると良くないんだね」―。在宅訪問マッサージ「あいのて」新潟店=同市西蒲区=のあん摩マッサージ指圧師、加藤朱美さん(41)は、時折会話を交わしながら、小林和雄さん(70)=新潟市南区=の体をさすったり、指圧したりしながら丁寧にほぐしていく。
 在宅訪問マッサージは、脳出血や脳梗塞などの後遺症で、まひにより体の筋肉がこわばり、各関節が拘縮し、通院が困難な人が対象。主治医の同意が必要だ。国家資格取得者が訪問し、症状に合わせたマッサージを行う。後期高齢者医療制度や、国民健康保険、社会保険を利用して受けることができる。
 小林さんは13年前に脳梗塞で倒れ、左半身にまひが残る。自分の意思で動かせない左足には常に装具を着けている。しかし、発病後の生活を二人三脚で過ごしてきた妻の智恵子さん(65)は、「夫が落ち込んだのは退院した後の1カ月間だけだった」と振り返る。
 倒れる前はスタジオを持ち、社交ダンスの講師をしていた小林さん。57歳の若さで倒れたことを「体力と気力があるうちで良かった」と前向きに捉え、リハビリに励んだという。
 小林さんが知人の紹介で訪問マッサージを受け始めたのは4年ほど前。「マッサージをしてもらった後は、お風呂に入った後のように温まり、軽くなる感じがする」と語る。智恵子さんも「体のために絶対に必要。まひがある人みんなに教えたい」と話す。
 週2回、20~25分ほど小林さんの施術を担当する加藤さんは、まひが残る左半身はもちろん、日常的に負担がかかっている体の右側もほぐし、全体のバランスを整えていく。加藤さんは「毎回、体調を聞き、状態に合わせて無理のない施術を心掛けています。小林さんはとても前向きで、やりがいがあります」と話す。
 「あいのて」新潟店の玉木登代表(31)は「自宅を訪問して行う施術は、本人、家族の理解や協力があって成り立つ。そのためには信頼関係を築いていくことが大切」と語る。同店では送迎員も家族とコミュニケーションを図るよう努めている。玉木代表は「より利用しやすい環境づくりに心掛けていきたいです」と話していた。




「あいのて」新潟店代表

玉木登さん




本人、家族と良い関係を

 床ずれが起こりやすい、脳出血で寝たきりの状態になった方にも訪問マッサージを行っています。要介護の認定を受けている方は、介護保険のサービスを減らさずにマッサージを行うことができる点もメリットです。

 1人のマッサージ師が10人以上に施術する日もありますが、決して流れ作業にはしたくないという思いを強く持っています。ご本人、家族と良い関係づくりを進めることが症状の変化に気付くことにもつながっていきます。
 また、私も2歳の子がいますが、子どもを育てながら働く従業員も多くいます。働く子育て世代に配慮した職場の環境をつくっていきたいと考えています。

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