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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅠ(第2土曜日) 認知症・思いやりのケア

早期発見で進行抑制 あの手この手で受診説得

2017年8月10日

おとなプラスシリーズⅠ

新潟・認知症啓発キャンペーン

認知症・思いやりのケア①


早期発見で進行抑制

あの手この手で受診説得


 認知症の早期発見・早期介入の必要性は症状の進行を遅らせることが知られるようになり徐々に浸透してきました。当院のもの忘れ外来でも正常範囲内や軽度認知障害レベルの人が増えました。

 しかし、家族の認知機能の変化に気付いてから、受診までに時間がかかったケースはまだ多いのが実態。ある調査で2番目に多かった回答が、「もの忘れは年齢相応だと思ったから」でした。

 肉親の認知症に対しては、どうしても見立てが軽くなる傾向があります。また、認知症(特にアルツハイマー型)の人は「取りつくろい」が上手にでき、気付きにくいこともあります。実際に無かったことも、上手に人の話に合わせて普通の出来事のように話します。

 認知症かどうか、電話を使って見極める方法があります。いくつかの話をして、2日後にもう一度電話してください。その時に内容を全部覚えていたら大丈夫。半分くらいなら要注意です。電話したこと自体を忘れていれば、すぐの受診を勧めます。早すぎることはありません。年齢相応と診察されたなら、それはそれで結構なのですから。

 さて、受診まで時間がかかった理由で最も多かった理由は「本人が受診を拒否したから」でした。どうやって受診に結び付ければいいのでしょう。一番のお薦めは、「もの忘れが始まりかけたところで予防し治療すると、認知症を遅らせることができるらしい」と堂々受診を促すことです。

 また「検診に行こう」と誘うのもいいでしょう。保険の問題は別として認知症の「検診」に違いなく、ウソではありません。「〇歳以上の人は皆、脳の検診を受けている」と言ってみましょう。

 それでも拒否がある場合は、情に訴えるのも一つの手です。「父さん母さんが認知症になったらとても心配。私たちのため一度だけでも検査を受けて」と話し、功を奏することもありますから。

 地域包括支援センターでは専門のスタッフが一緒に考えてくれますし、これからは「認知症初期集中支援チーム」が全県で展開される予定です。

 チームは医師を含めた多職種の専門スタッフです。認知症が疑われながら受診に結び付かない人や介護サービスに結び付かない人の自宅を訪ねて検討。症状が進まないよう周囲が一体となって取り組むことが重要です。



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