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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅠ(第2土曜日) 認知症・思いやりのケア

昼夜逆転への対処 軽い運動や日光浴 効果的

新潟日報

2018年5月14日

おとなプラスシリーズⅠ

新潟・認知症啓発キャンペーン

認知症・思いやりのケア⑨


昼夜逆転への対処

軽い運動や日光浴 効果的



 認知症の人によく見られる行動・心理症状が「昼夜逆転」です。昼間眠くなる一方、夜中に突然起き出し、大声を出したり、ひとり歩きを始めたりします。介護する家族にとっては夜中に何度も起きなければならず、大きなストレスとなります。 

昼夜逆転はなぜ起きるのでしょうか。年を重ねると、誰でも睡眠のリズムが変わります。これは1日の生活のリズムを刻む「体内時計」が乱れるからで、睡眠ホルモンの不調が原因です。認知症の人は、夜間の睡眠時間が約5時間と短めで、目が覚めると不安から騒ぐことがあります。
 もちろん、睡眠の質は普段の暮らしぶりに大きく左右されます。自宅にこもりがちな高齢者は日中、体を動かす機会が少なく、おのずと昼寝の時間も長くなります。また、年を取るにつれ夜中にトイレに行く回数が増え、睡眠の妨げになります。明け方、ようやく眠りについても、日中はうとうと眠気に襲われ、だるさが残ってしまいます。これでは悪循環に陥ってしまいます。
 規則正しい生活を送るにはどうすればいいのでしょうか。まずは、夜間にきちんと寝られるよう、日中の過ごし方を見直してください。いきなり自宅で体を動かすのは難しいでしょうから、介護保険の通所サービスを利用し、デイサービスやデイケアを受けるとよいでしょう。仲間と一緒にレクリエーションやリハビリに取り組むことは、気分転換にもなります。
 また、家族と一緒に外出するのも、安眠には非常に効果的です。午前中に日光を浴びれば、夜間に睡眠ホルモンが分泌されます。体内時計を活性化させることにより、心地よい眠りにいざないます。何より外の空気は、心と体をリフレッシュさせてくれるでしょう。
 寝る前の水分補給はもちろん大切なのですが、たくさん飲むのはあまりお勧めしません。夜中に何度もトイレに行かないよう、なるべく水分は控えてください。家族もそのつど、トイレに付き合うことなく、安心してぐっすりと眠れます。頻尿を改善する薬もありますので、一度試してみてください。
 薬といえば、最近では睡眠ホルモンの分泌を促すような睡眠導入剤も使われています。導入剤はたくさんの種類があるので、本人の体質に合ったものを選んでください。興奮状態がなかなか治まらないときは、抗精神病薬を用いることもあります。
 これらの薬で症状を抑えることはできますが、副作用が出るケースも見られます。また、間違った使い方をすると途中で目が覚めたり、転倒したりかえって危険です。医師とよく相談しながら、正しく使ってください。


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