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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう

認知症初期集中支援チーム(長岡市)

2018年3月17日

おとなプラスシリーズⅡ

認知症・ともに歩こう⑦

心ほぐし介護へ誘導

専門職が連携訪問重ね

対象者への対応を振り返る認知症初期集中支援チームのメンバー=2月上旬、長岡市日越の悠遊健康村病院

 認知症が疑われる人や認知症の人、その家族を訪問し、適切な医療、介護サービスを受けて自立生活を送ることができるようサポートする「認知症初期集中支援チーム」。長岡市は2015年度、医療法人立川メディカルセンター悠遊健康村病院(同市)に事業委託して始めた。
 同市では、家族や地域住民からの相談を地域包括支援センターで受け、「認知症地域支援推進員」が市と相談して要支援ケースをチームにつなぐ。チームは専門医と看護師、社会福祉士ら医療と介護の専門職で構成し、6カ月を目安に安定的な支援に移行させる。15年度16件、16年度12件、17年度13件に対応した。
 その大半は既に認知症と診断されながら介護サービスなどを受けず、周囲との関係がこじれたケースだ。チームの社会福祉士、栗原綾さん(42)と看護師の倉井信子さん(51)らが数人で訪問しても、症状が進んでかたくなになっていて、玄関ドアすら開けてもらえないことも多い。
 「玄関先の会話を繰り返し、何とか糸口を探る。大丈夫な人だと思ってもらえると、拒否感が薄れてくる」と栗原さん。倉井さんも「看護師が血圧測定などで体に触れると安心し、話してくれることもある」という。
 アルツハイマー型認知症で独り暮らしの80代女性は、被害意識が強くご近所とトラブルになり、暴言で身内とも関係が悪化していた。
 この時は訪問を重ねるうちに別の疾患に気付き、チーム員会議で認知症専門医の往診を検討。女性が医師を抵抗なく受け入れたのをきっかけに、認知症の再受診と服薬、介護サービスの利用につなげた。それにより本人も落ち着き、地域での暮らしを継続。認知症の人との適度な距離感や接し方をチームに学んだ身内との仲も好転した。
 チームの直井孝二医師(56)は「周囲への不信感が強い認知症の人には、不安と孤独感があり、救いや助けを求めている」と説明。チームの活動については「認知症が進んだケースでも複数の専門職が粘り強く関わる。中断していた介護サービスを利用するなど本人や家族の環境改善ができる」と評価した。


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