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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう⑧

こんの脳神経クリニック(新潟市江南区泉町1)

新潟日報

2018年4月21日

  • 認知症
  • 医療

おとなプラスシリーズⅡ

認知症・ともに歩こう⑧

専門外来で早期発見

記憶力や認知機能を検査


「もの忘れ外来」を受診した女性に質問する言語聴覚士の蓮子さん(右)=4月上旬、新潟市江南区泉町1


 新潟市江南区にある「こんの脳神経クリニック」の一室。娘とともに「もの忘れ外来」を訪れた市内の女性(82)に、言語聴覚士の蓮子浩行さん(43)が「今日は何曜日?」「100から7を引くと?」など次々と質問する。

 その後、女性はお手本を見ながら五角形の平面図を模写。「野菜の名前をできるだけ挙げてください」と促すと、「レタス、トマト、キュウリ…」と答えていく。

 これらは記憶の保持のほか、時間や場所、物の認識、計算などのテストだ。点数化することで認知症かどうかや進行度を確認する。蓮子さんは「単なる物忘れの人は、話の内容を覚えていなくても、いつ話をしたのか時間軸はしっかりしている。一方で認知症の人は、話をしたこと自体を忘れてしまう」と説明する。

 加齢による物忘れか、それとも認知症の症状なのか―。同クリニックは1998年の開院以来、認知症を診断する専門外来を設けている。多い日は1日3人が受診する。

 「父親が同じ話を何度も繰り返す」「友人の家がごみ屋敷になっている」。地域包括支援センターからの連絡や、家族に連れられ渋々、受診するなど、外来を訪れるきっかけはさまざまだ。2017年3月の道路交通法改正で認知機能検査が強化、認知症の恐れがある場合、医師による診察が義務化されたこともあり、近年、受診者は増加傾向にあるという。

 テストと合わせ、磁気共鳴画像装置(MRI)検査を行い、記憶をつかさどる脳の海馬の萎縮などを確認。最終的に今野公和院長(76)が診察し、認知症かどうか判断する。

 認知症と診断されれば、病因や症状に合わせ治療に当たる。また、「認知症予備軍」である「軽度認知障害(MCI)」と診断されるケースが近年増えている。MCIは治るケースも比較的多く、院内で脳トレなどのリハビリに取り組んでいる。

 今野院長は「早期発見でショックを受ける人もいるが、医療と介護が連携し、本人と家族を支援するので絶望しないでほしい。認知症は薬で進行を遅らすこともできる」と呼び掛けている。


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