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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう

すとく・こぶし認知症ネット(長岡市)

新潟日報

2018年7月21日

おとなプラスシリーズⅡ

認知症・ともに歩こう⑪

医療と福祉 一体的に
切れ目ないサービス提供

入院相談の状況などが報告された推進委員会=6月中旬、長岡市深沢町

 認知症になっても住み慣れた地域で暮らすため医療と福祉が一体となりサポートする仕組みが注目されている。医療法人崇徳会(長岡西病院、田宮病院、地域総合サービスセンター)と高齢者総合ケアセンターこぶし園が参加する「すとく・こぶし認知症ネット」だ。
 「崇徳厚生事業団」(長岡市)の病院、事業所が集まり2016年に発足した。田宮病院の数藤武彦コメディカル部長(49)は「総合病院である長岡西病院は受診しやすいが、認知症の病床がない。一方、田宮病院は計画的な治療を受けられるが、精神医療の専門病院に対する『心理的な壁』がある」と指摘。「連携すれば互いの弱みを補い強みを生かせる」と強調する。
 認知症の疑いがある人はまず長岡西病院の「もの忘れ外来」を受診する。検査の結果、仮に入院が必要と診断されれば、田宮病院など専門病院を紹介。本人の症状に合わせ治療を行う。
 田宮病院によると、認知症ネット発足後、入院期間が短縮した。退院後のサポート体制が整い、症状が改善すれば安心して自宅や施設に移ることができることが大きな理由という。
 治療に加え、退院後は切れ目なく生活を支える。地域総合サービスセンターが運営する「在宅介護支援センターみつごうや」や「ケアプランセンターこころ」ではケアマネジャーが介護保険を利用するためケアプランを作成。こぶし園では、市内18カ所のサポートセンターを通し、通所介護や訪問介護など、きめ細やかなサービスを提供する。
 こぶし園の吉井靖子総合施設長(64)は「福祉だけでは認知症の人を支えるのは難しい。その人の症状に合わせ、医療と福祉で循環させるシステムが必要」と訴える。
 認知症ネットでは月に1回、看護師や介護福祉士らが集まり「推進委員会」を開いている。入院相談者の状況など情報を共有するとともに、活動の改善点やPR方法などについて話し合う。
 田宮病院の看護師長、五十嵐百合子さん(47)は「退院後は住み慣れた自宅や施設に戻るのが望ましい。医療と福祉がそれぞれの役割を分担し連携したい」と力を込めた。


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