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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう⑫

連携ノート(阿賀町)

新潟日報

2018年8月18日

「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ

認知症・ともに歩こう⑫

日々の状態書き込む
専門職と家族 情報共有

連携ノートを読み上げ、デイサービスでの一日を振り返る杉崎ミサオさん(左)とミカさん

 社会福祉法人東蒲原福祉会(阿賀町)が運営するデイサービスセンター「東蒲の里」での一日を終えて帰宅した杉崎ミカさん(94)。義母を出迎えたミサオさん(75)はまず、デイサービスセンターでのミカさんの様子が書かれた「連携ノート」を読み上げ、ミカさんとともにその日を振り返る。体温、血圧、食事の様子に続きスタッフのコメントで締めくくられる。「ゆっくり入浴されました。次回もお待ちしています」―。
 ミカさんは15年前にアルツハイマー型認知症の診断を受けた。介護保険サービスの利用を開始し、ミサオさんはじめ家族に見守られて自宅で過ごしてきた。現在は要介護5で会話には困難を伴うが、ミサオさんは「聴く力は今も残っている。『今日のミカさんの〝通信簿〟はどうかな?』と、話しながら連携ノートを読むのが楽しみ」とほほ笑む。
 ミカさんの連携ノートには、デイサービスのスタッフがその日の様子を記入するほか、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリの担当者がそれぞれの訪問時の状態などを書き込む。体調や検査結果など、ミカさんに関わる専門職と家族が情報を共有する手段となっている。
 また、日々厚みを増す連携ノートは家族にとって大切な思い出だ。ミカさんの連携ノートは3冊以上。ミサオさんは「デイサービスに行き始めた頃は『豆のすじ取りをしました』『リハビリで足に1㌔の重りを着けて歩きました』という記述があり、15年の変化を感じる記録です。よくやってきてくれたなぁと思う」と振り返った。
 阿賀町の連携ノートは、同町地域包括支援センターが発行。ケアマネジャーを通じ在宅の介護保険認定者約千人に配布している。A4判ファイルで、連絡先一覧、薬や検査結果のデータ、介護保険サービス利用票などをとじていく。ノートの大部分を占めるのが「利用者の様子・経過・観察事項・連絡事項」用紙だ。
 「東蒲の里」相談員の高橋健一さん(41)は、「記入された家での様子をもとに、専門職の視点で利用者の状態を確認できるメリットがある。本人に関わる人全員が同じ方向へ向かってケアをしていくために、欠かせないツールです」と話していた。



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