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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう

県社会福祉士会

新潟日報

2018年9月15日

おとなプラスシリーズⅡ

認知症・ともに歩こう⑬

人をつなぐ相談相手
生活を支え、権利を守る


介護予防教室でゲーム形式の脳トレを指導する社会福祉士の荒井琴美さん(右から2人目)=9月上旬、上越市大潟区

 社会福祉士は、身体や精神に障害がある人、日常生活に支援が必要な人らの相談に応じ、援助を行う専門職だ。認知症支援の分野でも多くの社会福祉士が活動している。

 社会福祉士の荒井琴美さん(42)は、上越頸城福祉会(上越市大潟区)のしおさいの里地域包括支援センターに勤務する。
 センターには、高齢者の病気や生活に関するあらゆる相談が寄せられる。認知症の症状で困っている家族らの相談も多く、「どう対応していいか分からず、虐待してしまうケースもある」と荒井さん。「認知症の症状は、本人が困りごとを何とか解消しようと頑張っている姿だから、一緒に考えていきましょう」との思いで向き合う。
 社会福祉士の仕事について、荒井さんは「人と人をつなぐ地域のコーディネーター」という。しおさいの里は人をつなぐ場として、高齢者向けの介護予防教室を開く。毎週、多くの高齢者が集まり、体操や脳トレで交流を深める。認知症の人も参加する。毎月開く認知症カフェも地域のサロンとしてにぎわう。
 地域では当初、認知症に対する偏見や不安が強かったというが、活動を積み重ね「認知症は当たり前の病気。みんなで支え合っていこう」という雰囲気の広がりを感じている。
 県社会福祉士会は、活動の一つとして、権利擁護センター「ぱあとなあ新潟」を設置。認知症や知的障害により判断能力が不十分な人の財産を管理する「成年後見制度」について、相談から受任までサポートする。1月末時点で会員の社会福祉士が685件を受任している。荒井さんも認知症の人の成年後見人を3件受任している。
 また、福祉・介護サービスの第三者評価、調査機関「あいエイド新潟」を設け、県内の認知症高齢者グループホームの外部評価を行っている。
 県社会福祉士会理事で高齢者総合福祉相談センター福住(長岡市)の遠藤真一センター長(47)は「認知症でもこれまでと変わらない生活を送り続けていけるように、本人のさまざまな権利を守っていくことは、社会福祉士の重要な役割です」と話している。



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