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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう

認知症看護認定看護師(長岡市)

2018年10月22日

おとなプラスシリーズⅡ
認知症・ともに歩こう⑭

知識生かし実践、
指導情報を共有 医師らと連携


 長岡赤十字病院(長岡市千秋2)には、認知症看護の専門家である「認知症看護認定看護師」が2人、勤務する。教育研修推進室の看護師長、宮本良子さん(48)は認定を受け10年、神経内科のスタッフ、室星新也さん(36)は6年となる。認知症分野の認定看護師が複数いる病院は県内では珍しいという。

 認定看護師の大きな役割は、医療現場での「実践・指導・相談」だ。認知症の専門的な知識を生かし、入院患者や家族により良い看護を提供するだけでなく、周囲の相談に乗り、適切な助言を行う。
 「認知症の人は言葉で表現できなくとも、痛みや不安といった感情を表情や体などで訴えている。まずはその人となりをしっかりと把握しなければいけない」と室星さん。認知症やその疑いのある入院患者の状態を把握し、注意深く目を配る。
 週に1回、院内で開くミーティングには、宮本さんと室星さんのほか、医師や薬剤師、医療ソーシャルワーカーらが参加。情報を共有しながら、今後の治療方針などについて話し合う。チームとして患者に臨むことで、より迅速で適切な対応が可能となる。
 9月下旬のミーティングでは、10人余りの入院患者の症状や投薬の量、種類などをチームで確認した。
 室星さんは、レビー小体型認知症で手術のため入院した80代の女性について「環境の変化などによりせん妄や幻視が現れる可能性もある。予防的な関わりが大切になる」と説明した。その後、医師の診察が必要と判断した患者の病室を回った。
 実際、糖尿病やがんなどを患い、入院してくる高齢者には認知症の人が少なくない。同病院では、認知症ばかりでなく集中ケアや糖尿病看護など16分野、計32人の認定看護師がおり、学習会などを通し連携を図っている。

 宮本さんは、「よりよいケアのために、他の分野の認定看護師に相談することもある。治療には認知症以外の知識も必要であり、日々の勉強が求められている」と力強く語った。


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