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「オレンジの輪」おとなプラスシリーズⅡ(第3土曜日) 認知症・ともに歩こう

認知症介護指導者

新潟日報

2019年1月19日

おとなプラスシリーズⅡ

認知症・ともに歩こう⑰

研修通じ専門職育成
ケアの向上へ地域密着

認知症介護実践者研修で講師を務める高橋舞子さん(中央)=2018年12月中旬、新潟市中央区


 認知症介護に関する専門職の人材育成と地域の指導者の役割を担うのが「認知症介護指導者」だ。介護の質の向上や認知症の人に優しい地域づくりのために、さまざまな活動をしている。
指導者の主な役割は、県や政令市が実施する認知症介護の基礎研修と実践研修(実践者研修・リーダー研修)を企画・立案し、講義を担当する。
昨年12月中旬に新潟市中央区で開かれた認知症介護実践者研修。講師を務めた高橋舞子さん(40)は、県内の介護施設から集まった若手職員に「問題行動を起こす人は困った人ではない。私たちに助けを求めるシグナルを送っている」と視点の転換を呼び掛けた。
高橋さんは現在、デイサービスとグループホームを運営する「健康倶楽部十日町」(十日町市)の所長を務める。仕事の幅を広げようと、2013年に研修を受けて指導者になった。
高橋さんは「『あの人は認知症だから』という言葉を、介護職の私たちが使ってはいけない。対処法が分かると、職員は自信を持った顔つきに変わる」と強調する。
指導者は研修以外でも、当事者や住民向けの相談・啓発活動、行政の委員会や会議への参加、地域包括支援センターとの連携など、所属する事業所のある地域に密着した活動に取り組んでいる。
高橋さんは昨年8月まで4年半勤務していた前任地の湯沢町で、認知症の人の行方不明を想定した捜索訓練や、認知症の人と住民の共同農作業、認知症サポーター養成講座などを、行政と連携し行ってきた。施設の利用者と職員が積極的に地域に出て、住民に認知症ケアを広めてきた。
活動を引き継ぐ、健康倶楽部ゆざわ所長代行の南雲未来さん(42)は「認知症の人を当然として住民が支えてくれる地域になりつつある」と話す。
「施設で働く介護職員は経験と知見をいっぱい持っている。それを住民に伝えることも私たちの仕事」と高橋さん。「ちょっとしたケアのヒントで、地域でも在宅でも認知症をケアできることがいっぱいある」と活動に意欲を見せた。




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